AKIH8開発環境 GCC&拡張SRAM編
日立製モニタの構築に成功したので、C言語開発環境を整えようといろいろやってみました。
しかし、秋月製C言語をうまく動かすことができず断念。ROM上ではうまくいくのですが、
RAM上ではちゃんと動かず、別の方法を模索することにしました。
その結果見つけたのが、GCCによる開発環境、GNUPro ToolKitです。
今回は「自立型ロボット製作バイブル」(オーム社・西山一郎氏メガテン氏共著)に
収録されていものを使いました。
ハードウェア
増設メモリには日立製SRAMHM628128BLFP-7を用いました。
回路図は以下のようなものです。
バックアップ用にスーパーキャパシタが入っていることと、CS2とCN2・RES端子が
結ばれていることを除けば、以前増設した回路と大して違いません。

ソフトウェア
BestTechnology(http://www.besttechnology.co.jp/)製のモニタにほんのわずかだけ手を加えて作りました。
gomain内のRAMバス設定のところを以下のように書き換えて、再コンパイルするだけです。
/* 外部RAMバス設定 */
P1.DDR = 0xff; // A0-A7
P2.DDR = 0xff; // A8-A15
P5.DDR = 0xf1; // A16
P6.DDR = 0x87; // RD/WR ON
P8.DDR = 0xe8; // CS1 ON
BSC.ASTCR.BYTE = 0xff; // 外部RAM アクセスステート
BSC.ABWCR.BYTE = 0xff;
BSC.WCR.BYTE = 0xf0;
これをAKIH8に焼きこめば、モニタとして機能するようになります。
同社のサイトで配布されている「GCC Developer Lite」と組み合わせれば、
大変使い勝手のよい統合環境の出来上がりです。