「回路図の意味が分からん」
うろ覚えで申し訳ないですが、確かこの本には巻末に回路図は付いていても、
「読み方」は書いていなかったような気がします。
(書いてあるぞ、ボケ!ということがあったら ご連絡ください、多分
見落としです)
少なくとも最後のページにある回路図をいきなり見せられて、まったくの初心者に
「作れ」といっても 無理があるでしょう。
私もかつてそれと同じような経験をしたので、「同士よ!気持ちは痛いほど分かるぞ!」
といいたくもなります。
でも、この本をよく読み返せば大丈夫・・・ほーらね・・・・。
・・・あれ、駄目でしたか?うーんと・・・。まぁ、とりあえずここにまとめでも書いときます。
それから、詳しく載ってるページへのリファレンス(→趣味の電子回路工作
さん
の、「電子回路工作入門」が詳しいですよ。)とかも載せておきます
ね。
まずは配線についてです。

2つの線がつながっているかどうかは、「ポチ」が入っているかどうかで決まります。
「ポチ」=点が入っていたら、2
つの線はつながっています。
つまり、2つの線がつながるように作らないといけません。
逆に、「ポチ」が入っていなかっ
たら、つなげてはいけません。
昔これを間違えて、機器が火を噴いたことがあります。
間違えないでくださいね。
次は、回路記号の説明。

左から3つは、全部スイッチです。一番左は
切り替えスイッチ。みたままですね。
次がプッシュスイッチ。押したら「オン」、指を離すと「オフ」になるやつです。
ゲーム機の「ボタン」はまさにこれですね。
その次が、ごく普通のスイッチ。壁についているタイプの電灯のスイッチは、これです。
ディップスイッチも、これの仲間です。
そのとなり、右から2番目と一番右は、電源についてです。
(※ちょっと間違いがあるかもしれませんので、そのうち直します。)
たいてい上向きに線が延びているのが、「+の端子につなげるもの」
たいてい下向きに線が延びているのが、「-の端子につなげるもの」
こういう理解で十分です。
つまり、この絵と部品がつながっていたら、「+へつなげてね」「-へつなげてね」
といっているのと同じだ、と思ってかまわないです。

この辺は、部品一式です。高校か中学ぐらいで、電気の実験をしたことがある方なら
どれか1つはお目にかかったことがあるかと思います。
(え、実験はなかった?そりゃ失礼。え、実験の時寝てた?・・・自分を呪いなさい。)
左の3つは、コンデンサというやつです。これは本にも書いていたものです。
左の2つは電解コンデンサといわれるもので、中に液体(電解液)が入ってます。
扱い方を間違えると・・・破裂
します。
当たり所が悪いと・・・痛いです。
特に左から2番目の+と書かれているやつは、気が短いやつで、
つなぎ方を間違えると最悪その場で破裂します。
コンデンサの横に白い帯があって「-」という記号が入っているんで、
それを確認してつなげてください。「-」の記号が入っていない側、それが「+」のほうにくるので
お間違いなく。
一番左の「無極性電解コンデンサ」は極性はないんで、逆に
つなぐということはないはずです。
真ん中のやつは、セラミックコンデンサです。電解コンデンサのお仲間ですね。
これも、極性がありません。
そんで、右から2番目が「抵抗」です。一度でも、電化製品とかを分解したことがあるなら、
これにお目にかかったことがあるかと思います。極性はないです。
そして、一番右が「発光ダイオード」です。電化製品についている、黄緑や赤でピカピカ光っている
やつがありますが、あれの正体は大抵こいつです。
こいつは極性があります。足の長い方が、アノードで、「+」に相当する側(電圧の高い側)に
つなぎます。回路図的には、逆三角形の上辺側がアノードです。
逆側がカソードです。これは「-」に相当する側につなぎます。
くれぐれも逆につながないように。壊れても知りませんよ。
ちなみにここでは図がないですが、発光ダイオードの「光らないもの」がダイオードです。
ほとんどそのまま。

さて、この本のメイン、論理回路です。論理回路が何たるものか、というのは本の説明を
何度も読み返した方がいいです。
少なくとも「これよりやさしく書いてある本は、この世にありません」
・・・断言します。
これで分からなかった場合は、
・集中力が乱れています。落ち着いたときにゆっくり読み返しましょう。
・周辺知識が足りません。毛嫌いせず、中学や高校の教科書から読み返してください。
・精神的に受け付けないようです。もう少し難しくてもいいので、別な本を探しましょう。
以上のような対策が考えられます。
・・・
まぁそこまでひどくなくても、「なんとなくしか分からない」
という方は結構おられると思います。
これに関しては実験してみるのが吉です。本
に書いてあることをそのまま実験してみてください。
(5000円程度出せるならサ
ンハヤトのデジタルIC実験セットなんかがお勧めです。私はこれで勉強しました。)
さて、意外に多いのが、「74HC〇〇」を買ってきたけど、なんか足がいっぱいあってわかんない」
という話でしょう。例えば、74HC14だと

こんな風になってます。つまり、1つのICに6つのNOT(シュ
ミットトリガ付きNOT)が入っています。
あいている7番と14番は、このICに対して電源を供給するための足です。
具体的には、7番は-(マイナスのことを「グランド」(接地)とい
います。「GND」と略して書きます。)
14番は+(プラスは「〇V」という風に書きます。グランドと比べ
てどれくらいの電圧の差があるかを
示したものです。「VCC」と書いてあることが多いです。)
です。
74シリーズは、1番の足を左下に持ってきた場合、
・右下の足が必ずGND
・左上の足が必ずVCC
となるように規格化されています。
「うーん、なんとなく分かったけど、そういうのってどこを見れば分かるの?」
もっともな疑問です。例えば売っています。
2003年度版最新汎用ロジッ
ク・デバイス規格表
ちょっと高いですが、よく使う人なら1冊買ってしまっても良いでしょう。
損はしません。(多分)
あとは、ロジックICを作っている企業のページから、ダウンロードしてくる方法です。
「CPUの創りかた」で扱っているICは、全部で9つです。これくらいならこちら
の方法をとるのが
安上がりでしょう。それから、メーカによっては大変見やすいデータ
シートを用意してくれているので
下手に本を買うよりもよい場合がありますです。
個人的に「読みやすいな」と思っているのは東芝のデータシートです。
リンクを張っておきます。(株)東芝 セミコンダクター社
リンクポリシーに「無断リンクしないでね」とあるので、データシートへの直接のリンクは止めます。
探し方としては 「製品データシートはこちらから」というところから検索に入り、
「分類一覧」の「汎用ロジックIC」→「CMOSロジックIC」→「74HCシリーズ」というように進めば、
データシートにたどり着くことができます。
これで、ICの中が分かりましたね。
ここまでのことを読んだり、本を読み返
したり、趣味の電子回路工作
さんの電子回路工作入門を読めば
「回路図わかんねー」ということもなくなっているで
しょう、多分。