ハリー・ブラドリー


プロフィール


ハリー・ブラドリーは1974年、北アイルランドのベルファスト南部に生まれた。家族に演奏家はいなかったが、12歳の時プランクシティーやボシー・バンドに影響を受けてティン・ホイッスルを始めた。その後ノエル・レニハン、マイケル・クラークソン、サム・マーレイ、ブレンダン・オハラといった地元のフルート・プレーヤーにさらに影響を受けていった。過去の伝統音楽を掘り下げていくうちに、20〜30年代のアメリカ録音、特にフルートのジョン・マッケナ、トム・モリソン、フィドルのジェームズ・モリソンといった偉大なミュージシャンの演奏に出会っていった。またシェーマス・タンジーやデジ・ウィルキンソンといった現代のプレーヤーも、彼の演奏に影響を与えている。

1992年、北アイルランド・アート・カウンシルから奨学金を受け、ゴールウェイに移り住んだ。そこで多くのミュージシャンと演奏する機会を得、最新の音楽シーンの恩恵をこうむることになる。彼は今もゴールウェイ在住で(注:現在はダブリン在住)、アイルランド語のテレビ局、TG4の仕事も多くこなしている。クランやダーヴィッシュとツアーをしたこともあり、アルタンの最新アルバム「ブルー・アイドル」にゲスト参加している。デビュー・アルバムの「Bad Turns and Horse-shoe Bends」は、アイリッシュ・エコー紙のアール・ヒッチナーによって、2000年の「ベスト・トラディショナル・ アルバム」に選ばれている。


フィンバー・ボイル
 2ndアルバム,"as I carelessly did stray..."、ライナー・ノーツより


レビュー


The Rough Guide to Irish Music ベルファストは驚くほど多くの優れたフルート・プレーヤーを輩出しているが、ハリー・ブラドリーはその中でも傑出している。


 「ラフ・ガイド・トゥ・アイリッシュ・ミュージック」(2001)より
「2年前、ドニゴールでの『フランキー・ケネディ・ウインター・スクール』で、偶然ハリー・ブラドリーのソロ・デビューを聴いたんだが、その完成度の高い、音楽的に豊かな演奏に驚いた。アイルランドのフルート・プレーヤーの中でも、トップ・クラスだし、世界的に有名になるのに時間はかからないだろう。」

アール・ヒッチナー
  2001年1月10日付、ニュー・ヨーク「アイリッシュ・エコー紙」より


ソロ・アルバム

Bad Turns & Horse-shoe Bends Bad Turns & Horse-shoe Bends (2000)
クランのデジ・ウィルキンスンを思わせる北部スタイルの演奏をする素晴らしいフルート・プレーヤーのデビュー・アルバム。ギター&ハープ(元DeantaのEoghan O'Brien)、マンドセロ、バゥロンによる適度な伴奏。主に北アイルランド、スライゴーからのバランスのいい選曲。

2000年ベストの1枚。

評価:**** <推薦盤>
Philippe Varlet (Celtic Grooves Imports) 原文
as I carelessly did stray... as I carelessly did stray... (2002)
1stアルバム同様、ブラドリーの最新作も素晴らしい出来だ。C、D、E♭のフルート、マーチング・バンド・フルート、クラークのCホイッスルを使用し、ジェシ・スミスとポール・オショネシー(フィドル)、ジョン・ブレイク(ギター&ピアノ)、ブズーキ、バゥロンの伴奏に、ハード・シューズでのステップ・ダンスも。20年代の偉大なプレーヤー、特にリートゥリムのフルート・プレーヤー、ジョン・マッケナとスライゴーのフィドラー、ジームズ・モリソンに強い影響を受けており、そのレパートリーをここでも数トラック取り上げている。ジェシ・スミスのフィドルと一緒にやってるバーンダンスはその内の1つ。力強いトーンにトレードマークのリズミカルな息づかい、センスのいいフレージングが随所に聴きとれる。

新たな「必聴盤」の登場だ。

評価:**** <推薦盤>
Philippe Varlet (Celtic Grooves Imports) <原文


参加アルバム

Jesse Smith : Jigs and Reels (2002)
最近の注目株フィドラー、ジェシ・スミスのソロ2作目。若手実力No.1バンド、ダヌーにも在籍していた。ハリーは、7トラック目のポルカに参加。 <公式サイト

Jesse Smith: fiddle
Harry Bradley: flute
John Blake: guitar, piano
Seosamh Ó Neachtain: dancing
The Tap Room Trio (2003)
( Harry Bradley, Jesse Smith, John Blake )
そのジェシとハリーの新譜。サポートはおなじみ名手ジョン・ブレイク。2003年最注目作がいよいよ登場。クラダのサイトで試聴可能。

Harry Bradley: flutes and piccolo
Jesse Smith: fiddle
John Blake: guitar, piano (flute on track 11)
John Carty: fiddle (track 10)
Seosamh Ó Neachtain: hard shoe steps (track 4)
Altan : The Blue Idol (2002)
ポール・ブレイディやドリー・パートンが参加しているアルタンのアルバム。ハリーは、トラック5のジグ・セットの3曲目と、トラック8のリール・セットの3・4曲目に参加。
An Ghaoth Aduaidh / The North Wind (2004)
Solo Flute playing from the Irish Tradition
フランキー・ケネディー・ウィンター・スクール10周年を記念して、フルートのアルバムがリリースされた。参加者は、リフィ・バンクス・トリオの3人をはじめ、凄いメンバー揃い。それぞれが無伴奏のフルート・ソロ演奏を聴かせてくれる。

Harry Bradley, Briain Ó Domhnaill, Gary Hastings, Conor Byrne, Gerry O'Donnell, Marcus Ó Murchú, Matt Molloy, Desi Wilkinson, Hammy Hamilton, Clodach Nic Ruairí, Paul O'Shaughnessy, Tara Bingham (Diamond), Paul McGrattan


関連アルバム

Noel Lenaghan : No Trouble at All (2003)
ハリーが最初に影響を受けたフルート・プレーヤーのソロ・アルバム。フルートやホイッスルの他に歌もうたう。演奏スタイルは、ハリーよりもなめらかで静かな印象。現在ゴールウェイ在住。

バゥロンで参加しているのは、元クラックの本岡トシさん!


CD購入先




TOP