ハリーが影響を受けたフルート・プレーヤー

ハリー・ブラドリーが影響を受けた、
20〜30年代のアメリカで録音された
フルート・プレーヤーを紹介します。

フィドル&フルートの魅力

「20〜30年代のアメリカの録音はとても魅力的かつ貴重で、この時代のジョン・マッケナやトム・モリソンの録音には、特に強い影響を受けた。

最近では、フィドルのジームズ・モリソンが、私の演奏に深い影響を与えてくれているんだ。彼とジョン・マッケナとのデュエットは、本当に素晴らしい。

フィドルとフルートの音の相性は特別で、フィドルとのデュエットは楽しく、常に私のインスピレーションの源となっているんだ。」

ハリー・ブラドリー
公式サイト、プロフィールより)




John McKenna(1880-1947)

John McKenna : His Original Recordings
ハリーのCDのライナーや、ライブのMCに必ず登場するのが、このジョン・マッケナである。1880年スライゴーの隣のリートゥリムに生まれ、1911年頃ニュー・ヨークに渡り、 20-30年代に録音を残したフルート奏者。フィドルのマイケル・コールマンやジームズ・モリソン同様、彼がフルート・プレーヤーに与えた影響は計り知れない。 ハリー以外にも、ジョンのレパートリーを取り上げている演奏家も限りない。

このカセットには、1921〜37年の録音が収録されている。ソロ、あるいは、James Morrison(fiddle), Michael Gaffney(banjo), Barney Conlon(fiddle), Eddie Meehan(flute) とのデュエットが聴ける。

残念ながら現在入手困難なので、CD復刻が待たれるところだが、次の2つのサイトで彼の録音が聴ける。
Cranford Publications
John F Flynn's Webpage
No Image VA : Fluters of Old Erin (Viva Voce 002)
ジョン・マッケナやトム・モリソンを含め、歴史に名を残すフルート/ホイッスル/ピッコロ・プレーヤーのコンピレーション。バンドでの演奏や、フィドルやバンジョーとのデュエットがメインだそうだ。(未聴)
収録リスト
VA : from Galway to Dublin
Early recordings of Traditional Irish Music
1921〜1959年にかけて、アイルランド、イングランド、アメリカで録音された歌と演奏のコンピレーション。

裏ジャケットには、Edward Meehanの名前しか出ていないが、ジョン・マッケナとのフルート・デュエットが収録されている。 "Bridie Morley's Reels (The Knotted Cord / The Hunter's Purse)" というリールのセットを演奏。これは上のカセットには収録されていないが、タイトルのリンクで試聴が可能。
VA : Milestone at the Garden
Irish Fiddle Masters from the 78 RPM Era
上と同様のラウンダーのシリーズで、特にフィドルに焦点を絞ったコンピレーション。

これも Fireman Barney Conlon (fiddle) 名義だが、消防士・ジョン・マッケナも参加している。クレジットではフルートとなっているが、ホイッスルかピッコロのような音が聞こえる。リールのセット、"Over the Lakes (The Boyne Hunt / The Boy in the Gap)" を収録。これもカセットには未収録だが、試聴可能。
VA : Round the House and Mind the Dresser
Irish Country-House Dance Music
トピックのコンピレーション・シリーズの1枚。ポルカ、スライド、フリング、ホーンパイプ、マズルカ、ワルツ、バーンダンスの特集。編集はレグ・ホール。

上のカセットにも収録されているポルカのセット、"Up and Away / The Merry Girl" が収録されている。1934年の録音。他に、ジェームズ・モリソンのソロも聴ける。
VA : Irish Dance Music
上と同様のトピック盤。リールのセットで、"Maids of Galway / Over the Moor to Peggy" を、Michael Gaffneyのテナー・バンジョーとのデュエットで演奏している。これは、先ほどのカセットには収録されていない。

次に挙げるトム・モリソンの録音も収録されている。

タイトルのリンクで、両トラックとも試聴可能。
VA : Past Masters of Irish Dance Music
これも同じく レグ・ホール編集のコンピレーション。

Rosaleen Quartet名義で、Larry Redican(fiddle), Eddie Meehan & John Mckenna(flutes) の演奏が収録されている。 "The Maid Behind the Bar" というリール1曲を演奏している。上のカセットには未収録。
The Wheels of the World, Vol. 1
ヤズーのシリーズで、サブタイトルは、"Early Irish-American Music, Classic Recordings from the 1920s & 30s"

ジョンの演奏は、ソロで"Back in the Garden / The Flowers of the Red Mill" (reels)、ジェームズ・モリソンとのデュエットで"Gardiner's Favorite/Streams in the Valley" (reels) が収録されている。

1つ目のセットは、タイトルのリンクで試聴可能。
The Wheels of the World, Vol. 2
同シリーズの第2弾。1作目同様、マイケル・コールマンやパディ・キロラン等、貴重な録音が満載。

ジョンの演奏は、ジェームズとのデュエットで"The Tailor's Thimble / The Red Haired Lass" (reels) を収録。これも試聴できる。

このシリーズの3トラックとも、上のカセットに収録されている。
アイルランド音楽への招待 (キアラン・カーソン著)
Irish Traditional Music (Ciaran Carson)
詩人でもあり、フルートも演奏するキアラン・カーソンが書いた、アイルランドの伝統音楽に関する入門書。読むほどに、新しい発見と深い洞察に満ちた本である。

ジョン・マッケナについては、フルートの章で詳しく紹介されている。





Tom Morrison(1889-1958)

VA : from Galway to Dublin
Early recordings of Traditional Irish Music
ジョン・マッケナのところでも紹介したアルバム。

ゴールウェイ生まれのトム・モリソンは、1909年にニューヨークに移住し、1924年に初レコーディングをした。ここでは、John Reynolds(tambourine) の伴奏で、リールのセット、"Dunmore Lassies / Manchester Reel / Castlebar Traveler"を演奏している。1927年の録音。試聴可能。
VA : Irish Dance Music
これも同年、同伴奏者の録音で、スコティッシュのセット、"Sweet Flowers of Milltown (Off to California) / The Boys from (of) Knock"を演奏。

トムは、マッケナほど激しい吹き方ではないが、ゴールウェイにしてはリズムを強調した演奏で、時にスタッカートでアクセントをつける。伴奏のタンボリンは、バゥロンと同様の使われ方をしており、ジングル(鈴)の音も聞こえる。
VA : Pure Bodhrán
The Definitive Collection
バゥロン・プレーヤーを集めた2枚組コンピレーション。トム・モリソンは、ジョン・レイノルズの伴奏で、上で紹介したリールのセットが収録されている。

ジョンとトムの演奏以外は、主に80-90年代の録音。Colm Murphy、Johnny McDonnagh、Tommy Hayes、John Joe Kelly (Flook)、Damien Quinn (Cian)、Ronan O Snodaigh (Kila)、Cathy Jordan (Dervish)、Donnacha Goff (Danu)、James McNally (Afro Celt Sound System)、Donal Lunny、Christy Moore、Kevin Conneff など、全19トラック。





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